プロフィール

鳶ゑ

Author:鳶ゑ
気の向くままに、絵を描いたり読書したり。時間がある時は映画も見るし、PSP&Vitaもいじったりもする。
そして時々、ネジが緩むと変な発言もする。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

迷い猫の足跡

--/--/-- (--) --:--
スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2014/01/12 (Sun) 21:23
VVV2次エピローグ

エピローグ
◆王子と友達と…

---------------------------------------------------------------------------


「ああ、これでやっと…」
 
 老人は、一人呟いて瞼を閉じる。

「お前まで先に逝くとはな、本当に酷い奴らだ」

 元・咲森学園の庭園で、最後まで共に肩を並べけれど結局、自分よりも先に逝ってしまった戦友と
先立っていなくなった彼らに、老人は皮肉を送る。しかし、その瞳に恨みはなく、ようやく自身も
側へ行ける事を心待ちにしているようで、間もなく訪れる"死"を喜んでいるようだった。

「次に目覚めるときは…」そう言って老人は、ゆっくり息をひきとった。

     ※

     ※

     ※

     ※

「あんたも、ついに行っちゃったか…」青みがかった黒髪の少女がポツリと言葉をもらす。
「幸せそうな表情しちゃって、二人に会ったら宜しくねエルエルフ」
「私が惚れる相手は、お人好しばっかで困るって伝えてよ」


 サク、サク、サク…近づいてくる足音、振り向かなくても、ここに来るのは一人だけだ。


「流木野さん…さっきかな?」
「うん、今頃みんなと再会してるんじゃない?」
「そっか…うん、そうだよね。きっとハルト達と再会してる」
「ねぇ、それよりも」

 立ち上がり、くるっと振り返ると、サキは少しむくれてショーコを見つめて言った。

「また、呼び方が戻ってるんだけど。いい加減、慣れてくれない?」
「あっ、ごめんねサキ?」
「だ~め、私怒っちゃった」

 ぷいっとそっぽを向くサキに、ショーコは苦笑して、勢いよく両手を合わせ大仰に謝る。その様子に
サキは気が済んだのか、意地悪な笑みを浮かべて、わざとらしく王様の様な振る舞いで許しの言葉を
ショーコに伝える。このやり取りも、今ではじゃれ合いの一つだ。

「ふふっ」
「えへへっ」



 ショーコは持ってきたショールをエルエルフに掛けてやる。よく見れば、随分なセンスだが、
かなり使い込まれているのがわかる。ショーコは、まだ温もりを感じる頬に手を伸ばし髪に触れ、
別れの言葉を伝えた。


「最後は看取るな、って寂しい奴。でも、私そういうとこも全部好きだよ、お疲れ様」



カラーン、カラーン、カラーン…鐘が鳴り響く



「ねぇ、ショーコ」
「なに?」
「私、今でもハルトの事好きよ。でもアードライに惚れちゃった」
「うん、わたしも一緒。エルエルフの事、気がついた時には好きになってた」



カラーン、カラーン、カラーン…




『「さよなら、愛しい人よ」』





 二人は、少しの間だけ肩を寄せ合って一緒に泣いた。





◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



この後に、200年後の王子様…のお話が続く予定です。
はい、もちろんオリジナル設定です。
全部書いてからUPしようかと思ったんですけど、うん。
時間が掛かるので、エピローグだけ先に。

何だかんだと言ってアードライは先に死んでそうだなっと、
エルエルフは最後だと思うんです。

きっと、サキはハルトの事を忘れられなくて
でもアードライは、構わないとか平気で言いそうかな
王子様はお人好しですから(笑)

エルエルフとショーコは、きっと最後まで近づけないかと
信頼しあってるのに、好きなのに、自分の気持ちに
素直になれない二人だと思う。
--------------------------------------------------------------
2014/01/12 管理人 鳶ゑ
スポンサーサイト

<< VVV二次のエピローグの続き | ホーム | 希望で。 >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。